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漢字とかな

日本語は、漢字とかなの組み合わせによって作られた世界でも希な言語です。

中国で漢字が発明されたのは、紀元前1500年頃だと言われています。百済の王仁という人が「論語」10巻、「千字文」1巻を持って朝鮮半島の百済から日本列島にやってきたのは5世紀頃です。王仁さんは、漢字や仏教に精通した人で当時の大和朝廷の招きで渡来してきました。

当時の日本のリーダーたちが漢字を重視したのは、当時先進国であった中国の新しい技術、儒教や仏教の文物や経典を理解するためにどうしても文字の助けが必要だったからですね。

地方の豪族たちは、漢字の「書記」を雇おうとしました。漢字が書けて、大陸のことをちょっと知っている人たちが、『日本に行ったら優遇される」として朝鮮半島から大勢やって来るようになったのですね。今、アメリカやイギリスから来た英語の先生らが優遇されるのと同じようなものです。

日本に入ってきた漢字を、どうやら文字というより道具として取り入れたみたいですね。その道具を使っているうちに、どうも不便だとして、もっと簡単に使えるようにしようと字形を変えたのです。それが『カタカナ』であり『ひらがな』ですね。文字を改良する発想は、当時中国や朝鮮半島には全くなかったことですから。

戦国時代に鉄砲が伝来し堺の鍛冶屋がそれに改良を加えたこと、明治時代にヨーロッパ先進国からたくさんの製造軍事技術が日本に取り入れられ日本風に変えていったこと、戦後アメリカからサービス産業が上陸した後アレンジを施したことなどと、考え方としてはほとんど同じですよね。

日本が大国になったのは、『漢字』の導入と『カタカナ』『ひらがな』の発明のおかげであったのです。

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