ライフヒストリー良知

4-1 聴くことと質問力

聞き書きというのは、ある語り手が、ある聞き手に話をして、それをその聞き手が文章にするということを全体に示す言葉です。私たちライフヒストリアンがその良き聞き手になります。

みなさまが語られるお話はいったいどんな内容なのでしょうか? 私たちの頭の中に何もないと聞き書きというのはなかなか進まないので、予め別途シートにみなさんが体験された出来事について簡単に書いて頂きます。

聞き書きは、語り手であるみなさまと私たちライフヒストリアンと共同作業で進めていきます。共感し共鳴しながらみなさまのお話をお聴きすると共に、次の項目について的確なご質問をさせて頂きます。 

聞き書きは、基本的にみなさんが過去に体験したことが中心となります。その事実をできるかぎり記憶をたどって語ってください。それを録音します。

■質問する内容
みなさまにご質問する内容は次の通りです。この中からもっとも語りたいこと、書き綴り残しておきたい事柄から順次お聞きし文章化します。

□誕生
生まれた場所、風土、父母/兄弟/祖父母のこと、名前の由来、父の職業

□幼少時代
育った場所、友達、遊び

□学生時代
(1)小学校~高校
先生、友達、遠足、勉強、クラブ活動、弁当、給食、学芸会、運動会、文化祭、受験、遊び、夢

(2)大学・大学院・専門学校
勉強、教授、先生、友達、暮らし、下宿、アルバイト、体育会、サークル活動、受験、資格、恋愛、遊び、就職活動、夢

(3)軍隊時代
兵隊検査、学徒動員、出征、戦争への思い

□青年時代
(1)仕事(仕事に就いて考えたこと)

(2)結婚(伴侶との出会い、相手の職業、相手の家、相手の両親、結婚式、新婚生活、困ったこと)

(3)子供の誕生(誕生のエピソード、子供の名前、親としての思い、伴侶に対する思い)

(4)住宅(住宅の種類、借金、住宅への思い)

□壮年時代
(1)仕事(職種、上司/同僚/部下、成功談と失敗談、自己啓発、移動、転勤、転職、退職、仕事のエピソード)

(2)生活(料理、洗濯、身づくろい、病気、冠婚葬祭、旅行、趣味)

(3)子供の教育(しつけ、習い事、学校、クラブ活動、子供に対する思い)

(4)子供の結婚(息子(娘)の成長、子供の結婚相手、孫の誕生)

□老年時代
(1)仕事(転職、退職、仕事に対する思い)

(2)伴侶(長い間、一緒に生きてきた気持ち)

(3)子どもへ、孫へ(自分の人生を通して子や孫に伝え残しておきたいこと)

□現在の状況
生活状況、同居者、健康状態、今の楽しみ、最近起こったこと、将来の希望)

□自分の人生哲学・信条・価値観

□次世代に伝えたいこと

■聞き書きの場所

聞き書きの場所というのは、記憶を呼び起こすための強力な刺激になります。場所は、そこで起こった出来事やそれまつわる思いと密接につながっています。遠い昔に関わった場所を久しぶりに訪れると、長い間すっかり忘れていたその当時のことが、鮮やかに蘇ります。

ライフヒストリー良知は、お客様とお会いする場所についてたいへん重視します。お客様の記憶と場所との連合を活用して、より良き成果をあげていきます。

□自宅

□職場

□母校

□宿泊施設(ホテル/旅館)

□コーヒーショップ/レストラン

□教会/寺院/神社

□図書館

□自然の中(森林/海辺/田園)

□その他お客様のご指定場所