ライフヒストリー良知

2-2 自伝的記憶

自伝的記憶とは、過去の自分に関わる記憶のことです。この記憶に対する関心のルーツはけっこう古く、1900年代の初頭から、個人のライフヒストリーが資料として活発に利用されてきました。特に心理学の分野で、記憶と自己とが密接な結びつきがあるして、自伝的記憶が人の心のあり方を探し求める上でたいへん大事な問題であるとされてきたのです。