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脳科学

今世紀に入り、脳科学の進歩がめざましいですね。「脳ブーム」といわれ、テレビや雑誌で脳の話がさかんに取り上げられ、これまで難しかった脳のことがとてもわかりやすく解説され、一般化してきました。

アメリカのカリフォルニア大学の脳認知センターのV・S ・ラマチャンドラン所長によると、人類の歴史において、人間の物の見方が変わった転換期がいくつかあると言います。

まず、コペルニクス的転回「地動説」。地球の周りを太陽が回っているのではなく、地球が太陽の周りを回っているというコペルニクスの発見があります。

次に、ダーウィンの「進化説」。人間は決して特別な生物ではなく、サルの延長線上の生き物のすぎず、サルとは同じ期限を持つという自然淘汰による種の進化・衰退に関するダーウィンの発見があります。

三番目は、フロイトの「無意識」。私たちは常に自分たちが意識を持ち、意思決定を意識的に行っていると考えているが、人間の行動のほとんどは無意識に行われているというフロイトの発見のことです。

そして、今、人間にとって過去最大の科学革命が起こっていると所長は言います。それは脳の解明であり、今までの科学革命とは大きく異なって、人間の外部の環境に対することではなく、人間そのもののに関することなのです。

これには、脳の内部の活動を測定する画期的な機器類が開発されたことが大きい。例えば、fMRI(機能的核磁気共鳴画像法)などはその一例です。

“ライフヒストリー良知”は、お客様の脳の中にあるいろいろな部位に刻まれている記憶を呼び起こしていきます。そのための脳科学の知識が必要不可欠です。脳科学の進展に日々注視しながら、記憶想起にもっと優れた方法を探っていきたいと考えています。

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