“ライフヒストリー良知”の事業目的は、口述自伝(ライフヒストリーブック)の作成を通じて、お客様の自伝的記憶など長期記憶の維持と向上をはかるためのコーチングを行うことです。
スポーツなどで指導者のことをコーチというように、“コーチング”という言葉よりもコーチといった方がわかりやすいでしょうね。
アメリカで、ビジネスで“コーチング”という言葉が使われ始めたのが1980年代の後半、経済不況にあえいでいるときでした。今やアメリカの主だった企業は、マネジャーの重要な資質のひとつにこの“コーチング”をあげていますね。日本ではまだまだ日が浅いですが、コーチングを行う外部の専門機関や企業がたくさん生まれているのです。
よく似たことばに、“コンサルタント”や“カウンセラー”があります。
コーチは、お客さん自身が達成したい目標を明らかにし、解決に向けて主導するために必要な知識やスキルを持つことが必要不可欠です。しかし、コーチはコンサルタントのようにお客さんの問題を分析しお客さんになり代わって解決することはしないし、また心理カウンセラーが専門とするメンタルの問題を深く扱うこともありません。
“ライフヒストリー良知”のコーチングのキーワードは、“聞く力”、そして“ヒント”。
お客さんの過去の歴史や物語にアクセスして、広く浅く、時には深く質問をして話を聞いていきます。脳の前頭葉をはじめいろんな部位に刻み込まれコード化された長期記憶を想起させるため、あらゆるヒントを出しながらインタビューしていくのです。
あとひとつ、キーワードとして“気づき”がありますね。
良知の場合、お客さんに感情的なことがらも聞くことも多々ある。それをどう理解され、最終的には自ら気づいてもらうように繋げていくか、ここにコーチングの成否があるのです。
記憶はとても大切ですね。記憶の喪失は、自分を失い、個人史を失い、他人との長きにわたる交渉を失うことです。まずは低下させないように。そのためのコーチでありたいですね。