人間は、他の生物とは違い、学習したことを他者に伝えるユニークな能力を持っています。それは世代から世代へ継承される言語という文化を創り出す能力のことです。
これまで私たち人間が成し遂げてきたことはたくさんあり、これからも絶え間なく拡がっていくようにみえますが、人間の脳の大きさは、ホモ・サピエンスが数十万年前に出現して以来、特別に大きくなってきたわけではありませんね。
人類の歴史が始まってこの何千年もの間も、文化の変化や技術の進歩を担ってきたのは、脳の大きさではないのです。また脳構造の変化でもありません。
それは、私たちが話をしたり、書いたりすることで、学んできたことを脳に記憶として保存し、他者に伝えるという、人間ひとりひとりのひじょうに単純な脳の能力のなせる業なのですね。
それを知るところから、この事業を発展させていきたいですね。