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無意識ときっかけ

無意識ときっかけ

フロイトは、意識というのは海面上に姿を見せている氷山のようなもので、海面下にはもっと大きな氷の塊があるように、「意識の下には無意識の広大な領域が広がっている」と考えました。

私たちは、自分の記憶のすべてを意識しているわけではありませんね。というか、記憶のほとんどは意識されていなくて、必要に応じて意識上に引き出されていくのです。

記憶を頻繁に引き出しているときには何ら問題がなくても、時間がたちほとんど引き出すことがなくなり、ある日突然その記憶が必要になった場合、スムーズに思い出すことができなかったりします。かと言って、記憶が消えたわけではない。なにかの拍子に、或いはきっかけによってふと思い出したりしますね。

なんとなく見ていたものを潜在的に記憶していて、その後、何かのきっかけで「潜在記憶」が顕在化されることがよくありますね。そうなんです。きっかけが大事なのです。

口述自伝を制作する際、いかに的を得たきっかけを顧客に与えることができるか、これまでの経験から、これで自伝の良し悪しが決まると言っても言い過ぎではありませんね。