歴史の書き方
遠い昔、中国では歴史の書き方は「編年体」でした。云わば年表ですね。時間軸を中心に年月を時系列に書いていくものです。
それに対して、漢の時代に史記を著した司馬遷は「紀伝体」と言う体系を作り出し、人物の事績を時系列に書きました。これは人々の伝記だと考えればいいですね。これまでなかった発想で、司馬遷は大天才ですよ。
一人だけの伝記だけだと時代全体の流れや背景がわかりにくい。だけど司馬遷は同じ時代の複数の人の伝記を書くことで流れや背景がわかるようにしました。
一方「編年体」は時代の流れはわかりやすい。しかし個々の体験や出来事がまとまっていないので、個人に着目したときはとてもわかりにくいという性質があります。
つまり、自伝には「紀伝体」と「編年体」の両方が必要になるんですね。
だから、口述自伝“ライフヒストリー良知”はそれを意識して、この二つともパソコンやスマホーで見られるような仕組みを作ったのです。