ライフヒストリー良知

ライフヒストリーブログ

『ライフヒストリー良知』の意義

ライフヒストリー良知の事業を展開するうえで常々考えることはこの仕事の意義についてです。過去を懐かしく思い、語り、文字にして残すことの意義です。

過去の世界を旅して、そのつらい経験をポジティブに変化させ、幸せな気分を高めたり、自尊心や肯定感を高めることができるだろうと確信しているのです。また、人生の意味付け、すなわち『この経験は自分にとってどんな意味があったのか』と考えることもできるに違いありません。

さらに、ライフヒストリーがなつかしさを呼び起こし、孤独感を減らしていくことにもつながっていくだろうと思っています。

ひとりひとりのライフヒストリーというものは、時間の流れのなかで失われていく運命にあります。例えば写真や日記などを残していきながら、それを手がかりにして記憶を想起させていく。そこに私たちライフヒストリアンの役割があるのだろうと思っているのです。

今世紀に入り、人の記憶や認知に関することがらについて、心理学と脳科学の両分野はまさに車の両輪として飛躍的な発展を遂げています。これからも人の心や脳を探る様々な技術が進歩していくでしょう。

私たちはそれらについて日々探求しながら、高齢者社会において人々が健康的な生活を送るためのひとつの方向性を見出していきたいと考えるのです。