私は今、大津市立晴嵐小学校5クラス、同じく粟津中学校10クラス、滋賀県立膳所高等学校10クラス、そして高麗大学校在日韓国人母国留学生虎瞳同門会の代表幹事として、長年同窓会や同門会の開催や運営に携わってきました。
小中高は5年に1回の割合で同窓会を、大学は年に1回で同門会を開催し、有志による忘年会や新年会を年末や年始に行っています。
昨年、私たちは還暦を迎えました。還暦は人生のひとつの節目です。私がこのブログでもよく語るインドの四住期(学生期・家住期・林住期・遊行期)の林住期の真っただ中です。人生を登山に例えるなら下山に向かう年齢なのです。
数は少ないけれど頂上まで上り詰めた人もいます。8合目や9合目まで登り力目標を達せず尽きて下山を余儀なくされた人もいるででょう。人生さまざまです。
下山するときの景色は登山するときのそれは全く違いますね。登る時は下を見ず、上ばかり見ていたので下界の風景なんてまったくわからない。ひたすら山の頂点をめざし、敢えて見えるとすれば周りの木々や草花くらい。そして空に浮かぶ雲、聞こえてくるのは鳥のさえずりと虫の音。
だけど、いざ山を下りるとその景色のすばらしさに驚かされる。「こんなところまで登ってきたんや」「山のふもとの街並みはほんと素晴らしい景色だ」などと思ってしまう。
人生と言う山をその景色を見ながら下山していくための仲間がとても大切ですね。登る時より下る時の方がきつくてけがをしやすい。お互いの体をいたわるために、中学校でAKA(Awachu Kenko Aruki:粟中健康歩き)、高校でZEZE-KOOR(Zeze Kenko Ongaku Owarai Ryoko:膳所コール)を提唱し、現在、仲間たちと実行しています。
お互いの健康を維持増進させながら、下界の景色を楽しもうと思っているのです。