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同窓生との回想

年を重ねていくと、同窓会の開催が増えていきますね。

私は、これまで中学校(10クラス)、高校(10クラス)の同窓会の代表幹事として、実行委員長や各クラス幹事と共に、5年毎に同窓会を開催してきました。また、昨年は私たちの年代が還暦ということもあって、中高に加え、小学校(5クラス)の還暦同窓会を行いとても懐かしく楽しいひと時を過ごすことができましたね。

以前に書きましたが、10歳代の後半から20歳代に前半の自伝的な記憶のことを「レミニセンス・バンプ」と言いますが、この時期の思い出がもっとも強く脳に刻まれているのです。また、同窓会が、特に60歳代以降頻繁に開催されるのは、単に思い出に浸るだけでなく、その当時のことを想起することによって、自分の脳の衰えを補っていこうとする人間の防衛本能の現れかもしれませんね。

今月の中旬、中学校の同窓生たち10数名と京都旅行にでかけました。一泊二日の日程で、京都の亀岡湯の花温泉、翌日に保津川の下り、嵐山見学と京都の初夏の香りを満喫しましたね。「同窓生っていいね」とか「まるで修学旅行みたい」と、みなさんとても喜んでいました。

私は、同窓会でもっとも大切にすべき時間のひとつとして、その当時に起きたいろいろな出来事を思い出し、共通の話題でみんながわいわいがやがや語り合うことだと思っています。「レミニセンス・バンプ」を呼び起こすことは、脳の中の神経伝達物質のひとつであるオキシトシンを増やし、とても幸福な気分を作り上げていくのです。

同窓生と美味しい食事を嗜みお酒を楽しむ、一緒に旅をする、音楽や芸術に触れる、スポーツをして汗をかく、そして語り合う。これが同窓生たちの健康寿命を伸ばす秘訣のひとつだなぁと固く信じているのです。