事業を展開する上でもっとも大切なもののひとつに、“コンセプト”があります。“コンセプト”とは、わかりやすく言えば、「いったい誰に何を売っているのか」という問いに対して簡潔に答えることに他なりません。
事業を物語(ストーリー)に例えるとしたら、起承転結の「起」に当たるのがコンセプトですね。その「起」に出てくるタイトル。コンセプトがなければ話が始まらないのです。「起」がきちんとしてなければ「承転結」をどれだけ工夫しても筋の良い事業ストーリーになりません。
ライフヒストリー良知の“コンセプト”は、「記憶からライフヒストリーへ」です。
これは中高齢者の生きざまを単に聴いて文字にすることだけではありません。これまでの人生経験について様々な質問をしながら顧客の潜在的な記憶を呼び起こし、「聞き書き言葉」というわかりやすい日本語表現に置き換え、紙の本だけでなく、パソコンやスマートフォンでいつでもどこでも読むことができると共に、顧客の記憶のネットワークに活力を与え、顧客が将来にわたってより健康的な生活を送れるようにするのが目的なのです。
コンセプトがはっきりすれば、事業ストーリーの柱ができると共にストーリーがシンプルになっていきますね。これによって、「誰に」と「何を」を突き詰めていくことが可能になると思っているのです。