介護福祉士という国家資格があります。介護に携わる人たちが取得するもので、有資格者は現在全国で150万人を超えています。今年1月末に受験し合格しました。
受験者の約7割が合格する難易度がそれほど高くない試験ですが、たいへんなのは「受験資格」ですね。誰でも試験を受けられるわけではない。福祉関係の大学や専門学校を卒業した者以外、一般では3年間の実務経験が必要で、また「実務者研修」という研修を終了した者でないと試験を受けられないのです。
試験は全部で125問で12の領域に分かれている。すなわち①人間の尊厳と自立、②人間関係とコミュニケーション・コミュニケーション技術、③社会の理解、④介護の基本、⑤生活支援技術、⑥介護過程、⑦発達と老化の理解、⑧認知症の理解、⑨障害の理解、⑩こころとからだのしくみ、⑪医療的ケア、⑫総合問題となっている。このカテゴリーの中で最低1問の正解がないとダメ。
今年の合格ラインは125問中77問。100点満点で換算すれば62点取る必要がある。テキストを読み覚え、過去問に解いていけば、まあ大丈夫ですね。
今回、この試験勉強を通じて、①人が生きるために何が必要なのかと考えさせられたこと、②発達心理学や老年心理学、老年行動科学などを深く学ぶことができたこと、③改めてコミュニケーションの大切さを痛感したこと、④介護学だけでなく、医学や栄養学などの基本を習得できたことなど、とても良い機会となりましたね。それに加え、「ライフヒストリー良知」事業を行う上で必要な「脳と心の健康増進」や「認知症・介護予防」に関する知識もかなり身にすることができましたよ。