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祖父の見事な生涯

9月1日~3日にかけて、娘の嫁ぎ先のお祖父さんが亡くなられたので、家内と共に飛騨高山に行きました。娘の結婚が縁でこれまで10回以上高山を訪れましたが、今回は特別な思いがありましたね。

飛騨高山は“陸の孤島”と呼ばれています。森林に囲まれた盆地で、米や野菜などを作るにはあまりにも土地が狭い。林業が主だった産業でこれまでは観光客もあまり多くありませんでした。しかし、今では歴史ある古い町並み、世界遺産の登録された白川郷、豊かな水量の温泉地、美味しい飛騨牛や日本酒などが世界的に有名になり人気を博して、この地に訪れる人は海外の人たちを中心に年々驚異的に増えているのです。市内に入る高速道は整備され、高山駅も改築され、あちこちに観光ホテルが建てられています。街が活き活きしていますね。

この土地に戦前から亡くなる日まで、まさに高山の歴史と共に苦労しながら生き抜いてきた祖父のその生涯は本当に見事であったと思います。今回、娘の4歳、2歳、1歳の3人の息子、つまり私の孫たちと一緒でしたが、彼らの曽祖父が遺した生き様、ライフヒストリーに綴られた遺志を受け継いで、しっかり育っていくことを願っています。

その意味で、できれば祖父の“ライフヒストリー”を生前聞き取って何とか記録にして遺したかったのですが、それは叶いませんでした。それでも、祖父の在りし日の姿は、今後高山に住むたくさんの人たちから孫たちが帰省するたびにひとつづつ伝承されていくだろうと思っています。

孫4人(2)