【桜井厚】
●語りは、過去に現在から意味を与えたものであり、そこに記憶違いやあいまいな部分あるいは嘘やごまかしがあるかもしれないことを認め、それをたくみに選び分けながら、さまざまな語りに通底する基調音である社会的現実にせまろうとするのである。
【桜井厚・小林多寿子】
●「これまで歩んでこられた人生を語っていただけますか」「若い頃に体験した○○の出来事について、ご自身の経験をお聞かせください」このようなインタビューではじまる調査を、これから開始することにしよう。
【阿川佐和子】
●自分の話を聞いてほしくない人はいない。
【小田豊二(聞き書き作家)】
●私は、インタビューは、“「相手の記憶を蘇らせる行為、記憶を再構成させる行為」だと考えている。
●問題点
①人の話を傾聴できない。
②話が続かず、すぐに途切れてしまう。
③予備知識、事前準備が足りない。
●技術
①語り手の立場で考える(集中的傾聴)
②話を映像的に思い浮かべながら聞く(映像的想起)
③相手の気持ちに弾みをつける(共鳴)
④相手から学ぶ気持ちを持つ(好奇心)
⑤語り手の言いたいことを集約する(明確化)
⑥語り手の意見に反対することで新たな主張を得る(反論)
⑦「ちょうと待ってください」で整理する(中断)
⑧インタビューの場所を変える(移動)
⑨ユーモアを働かせる(浄化)
⑩これができれば、最高の聞き手(倍音)