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認知症の予防に向けて

(ニュースレターNo1)

国は昨日、次のように『70歳代の認知症の割合を今後6年で6%減らす目標』を発表しました。

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70代の認知症割合、6年で6%減 政府初の数値目標

朝日新聞デジタル

70代の認知症割合、6年で6%減 政府初の数値目標

政府は16日、70代に占める認知症の人の割合を、2025年までの6年間で6%減らすとの数値目標を公表した。現役世代の減少や介護人材の不足、社会保障費の抑制に対応するために認知症の予防促進を掲げており、その一環として初めて数値目標を設定する。来月決定する認知症対策の指針となる大綱に盛り込む。

厚生労働省の推計によると、65歳以上の認知症の人は15年時点で約520万人おり、65歳以上の人口の約16%。25年には約700万人となり、約20%に達する。「生涯現役社会の実現」を掲げる政府は、認知症対策を重要課題と位置付け、数値目標を設定することにした。

16日の有識者会議に示した方針では、70代で認知症になる時期を19~29年の10年間で現在より1歳遅らせることで、70代の認知症の人の割合は約10%減るとした。25年には団塊の世代が全員75歳以上となり、認知症の人の増加が見込まれることから、25年までの6年間の目標として6%減を掲げることにした。

6%減が達成できた場合、70~74歳の認知症の割合は18年の3・6%から3・4%に、75~79歳の10・4%は9・8%に下がることになる。

目標達成に向けて進める認知症予防の取り組みとしては、運動不足の解消や社会参加を促すための「通いの場」の拡充や、保健師や管理栄養士による健康相談、自治体が実施する取り組みの好事例集の作成などを挙げた。ただ、実効性や数値目標が実際に達成に至るかは不透明だ。

政府は15~25年を対象とした認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)を策定ずみだが、対策を強化するため、25年までを対象とした大綱を来月まとめる方針。これまでは認知症になっても地域で安心して暮らせるようにする「共生」に重点を置いていたが、大綱では「共生」と「予防」の2本柱とする。

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当社の口述自伝制作の目的が「お客様の過去の記憶を呼び起こすことで、脳内のニューロン(神経細胞)を新たに生み出し、またニューロン間のつなぎ目であるシナプスの結合を強くし認知の低下を抑制させること、そしてそれを繰り返すことで海馬の容量を増やし記憶力を維持増強させることにあります。

私は、これまで、介護福祉士として認知症を抱える高齢者を含む数多くの高齢者に関わってきました。認知症予防の研究と現場と実践に携わるなかで、➀運動・➁食事・➂睡眠・④社会参加・⑤コミュニケーションの5つの項目がとても大切であることがわかってきました。私はこれを「認知症予防ペンタゴン」と名付けています。

これからもますます、口述自伝“ライフヒストリー良知”の制作事業を通じて、お客様の記憶を蘇らせるための聞き書きやコミュニケーションをはかりながら、脳内のニューロンの活力をよりいっそう高め、「記憶」という人間にとってたいへん大事な能力が損なわれることがないよう、お客様のコーチングを行っていきます。