ライフヒストリー良知

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心理学とライフヒストリー

心理学は、今、脳の画像技術の発展とともに、今世紀に入り飛躍的な進歩をとげています。心と脳は、ますます、いわばコインの裏表のような存在になってきましたね。

例えば、人はどんなものを望み買いたいと思うのか。どんなサービスを受けたいと感じるのか。企業のマーケテイング戦略において、人の心をつかむために、心理学が素養が必要不可欠であることは、論を俟ちません。

私は、これまで大学で教鞭をとっている心理学の指導者から様々な心理学の体系を学び、この事業を立ち上げたのです。

教室(1)

ところで、著名な精神医学者の岡田尊司さんの話によれば、『気持ちの落ち込みなどを回復させるための不可欠な作業として、自分のライフヒストリーを何度も語り、それを現状との関係のなかで編み直していくことだ。』と言っています。

このとき、順序だてて語るというより、さまざまな断片が出てきて、思い出すままに、あるテーマに絡んで、記憶がよみがえってきます。そして、その断片が、次第に大きな物語として、聞き手との間で共有されるようになります。

語り手は、自分のこれまでの人生を鳥瞰し、逆境や試練の意味を、またそれを乗り越えたことを、一歩外に出て理解することができ、自分が子供時代から今まで過ごしてきたかを、ありありと実感するようになるのです。

そのことによって、日々の問題の中に現れていた自分の考えとこれまでの人生の出来事がリンクし始めます。今まで、別のものに思えていた日々の課題や悩みと、自分のライフヒストリーが密接に絡み合ったものであることを悟るのです。

これが、まさにライフヒストリー良知がめざす課題解決方法なのですね。