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自伝的記憶とモチベーション

今日は8月15日で74年目の終戦記念日。今、猛烈な勢いで台風10号が西日本を通過していますね。お盆に台風が来るなんてあまり記憶にない。もしかしたら遠い昔に台風が襲来したかもしれないけれど、記憶にないというのはさほど大きなものではなかったのでしょう。概して記憶とはそんなものなんですよ。

以前、「〈明るい未来の展望〉というのは、その人の〈自伝的記憶〉を上向きに整理することで手に入る。」ということをこのブログに書いたと思います。実は、〈モチベーション〉も〈自伝的記憶〉によって向上することが明らかになっていますね。

幼い時、最初は自転車に乗れなかったけれど、転んでもケガしても練習してようやく乗れるようになった。高校時代、運動クラブに所属してレギュラーになれず、また勉強との両立にも悩んだけど、3年間頑張り通した。志望校に入るため大学受験に2度失敗し苦しんだけど3年目に見事合格した。会社を辞め起業したけれど、経験や能力不足、戦略ミスと人のマネジメントなどに失敗して幾度も挫折した。けれどそれを糧に再起をはかり目標を達成することができた。

こんな頑張り屋のエピソードを〈自伝的記憶〉に抱えている人は、人生でなかなか思い通りにならない状況におかれても、〈モチベーション〉を高く維持することができます。

だから、自分自身の自伝的記憶を振り返って、頑張ったエピソード、諦めずに努力して報われたエピソード、苦労が実ったエピソードを掘り起こしてみよう。くじけそうになったときは、そうしたエピソードを自伝的記憶から引き出せば良いのですよ。

『顧客の〈自伝的記憶〉をプラスに引き出しこれからの人生を豊かにする。』

僕たちライフヒストリアンの役割は、そんなところにもあるのですね。