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ファミリーヒストリー(家族史)と家伝記代筆

ファミリーヒストリー(家族史)と家伝記

今、NHKで〈ファミリーヒストリー〉という番組が人気を博していますね。月1回、月曜日の19時半から1時間ちょっとの放映で、著名人のの先祖を辿って先祖がどんな仕事や生活をしていたか調べあげるのです。さすがにNHKの取材陣は凄いですね。お金も相当かかっているでしょう。

私は現在、有名人でない普通の人たちの〈ファミリーヒストリー〉を描き出しています。

ひとくちに〈ファミリーヒストリー(家族史)〉と言っても、人が抱くイメージはそれぞれ異なりますね。今私たちが制作している口述自伝〈ライフヒストリー良知〉のようなホームページ方式で作るのか、一冊の本にするのか、巻物になった家系図のようなものに仕上げるか、はたまたこのNHKの〈ファミリーヒストリー〉のような映像にして後世に遺していくのか?

どんな完成品にするか、そのイメージを持つこと。そのためには、まず先祖を把握し〈家系図〉を作ることから始めていきます。

では、先祖はどこまで遡(さかのぼ)ればいいのか? 民法の定義では、親族とは「六親等内の血族、配偶者、三親等内の姻族」なっています。一世代を25~35年とすれば、六代前とは150年から200年ぐらい前あたりまでが親族の範囲となりますね。

呼び方で言うと、一代上を父母、二代上を祖父母、三大上を曽祖父母、四代上を高祖父母と言います。特定の呼び方があるのはここまで。そこから先は、「五代前の先祖」とか「六代前の先祖」となります。仮に特定の呼び方がある四代前とすれば今から100年から150年前のこと。明治から大正時代ですね。

〈家系図〉を作成した次の段階では〈ファミリーヒストリーブック〉、〈家伝記〉と言ってもいいと思いますが、を作成するために私たちが代筆していきます。これは家族に伝わる伝承や記録を取りまとめたものです。

〈家系図〉自体は、血縁関係を機械的に記したもので作業をきちんとやれば、それほど出来不出来の差はでない。だけど、〈家伝記〉は、その時の先祖の思いや価値観、行動様式などを書き綴ったものであり、またその時代の人と人とのつながりなども記録しており、〈ファミリーヒストリー〉記録の肝は、この〈家伝記〉にあると言っても言い過ぎではないですね。

これが私たちライフヒストリアンの腕の見せ所になります。

NHKの〈ファミリーヒストリー〉が毎回視聴者の感動を呼ぶのは、出演する人と先祖との関係が明らかにされ、その当時の様子や人間模様などが克明に表現されているからなのですね。

家系図とともに〈家伝記〉をぜひ、作りましょう!