ライフヒストリー良知

ライフヒストリーブログ

「令和」が始まりました。

昨日、新たな年号「令和」が始まりましたね。

当社は現在、ライフヒストリー口述自伝の作成において、お客様の記憶を想起して頂くきっかけとするため、次のように1926年(昭和元年)から2019年(平成31年)の年表を各項目別に作成中で、今後本ホームページに掲載していきます。

◆1926年(大正15年/昭和元年)

◆干支:寅(とら)

◆政治
1月15日
鳩山一郎ら、政友本党を脱党同交会を組織。

1月26日
加藤高明首相、重体で首相代理に若槻礼次郎内閣を任命。

1月28日
加藤高明首相死去、内閣総辞職。

1月29日
若槻礼次郎、憲政会総裁に就任。

1月30日
第一次若槻内閣成立。

2月11日
赤尾敏ら右翼が第1回建国祭挙行。

2月16日
政府、労働組合法案を衆議院に提出。

2月28日
大阪松島遊郭移転に絡む疑獄事件。

3月20日
大阪で労働農民党結成。

3月25日
大審院、大逆罪首謀容疑で朴烈・金子文子夫妻に死刑判決、その後減刑。

4月9日
労働争議調停法・治安警察法改正。

4月10日
暴力行為等の処罰に関する法律公布。

4月20日
青年訓練所令公布。

6月24日
府県制・市制・町村制・北海道会法改正公布(男子普通制を導入)。

9月30日
浜松市会議員選挙(日本初普通選挙)。

10月10日
陸軍省に整備局設置。

10月17日
日本農民党・関西民衆党結成。

10月19日
議会解散請願運動全国協議会結成。

10月21日
長慶天皇の在位を確認する詔書。

11月4日
????野作造ら、無産政党結成呼びかけ。

11月7日
若槻首相、松島遊郭移転疑獄事件の証人として喚問。

12月4日
日本共産党第3回党大会、中央再建。

12月5日
日本民衆党結成。

12月9日
日本労働党結成。

12月12日
労働党大会、委員長に大山郁夫選出。

12月14日
政友会・政友本党の提携成立。

12月24日
第52回通常議会招集。

12月25日
大正天皇没、摂政裕仁親王(昭和天皇)践乍。

12月28日
昭和天皇、西園寺公望を元老として捕捉せよと勅語。

◆経済
1月7日
大蔵省、1925年度貿易実績発表(輸出2,350百円、輸入2,570百円)。

1月20日
東洋レーヨン設立。

2月10日
大蔵省、今後10年間財務計画発表。

2月23日
浜口雄幸蔵相、議会で金解禁時期について話す。

3月10日
日本郵船、第二東洋汽船を合併。

3月10日
川崎造船所、主力潜水艦イ1号竣工。

3月17日
日本レーヨン設立。

3月27日
所得税法・地租条例改正など各公布。

3月29日
震災手形割引再延長法公布。

3月29日
輸出生糸検査法公布。

3月30日
日本興業銀行・台湾銀行・朝鮮銀行に対する対華借款関係債務の整理に関する法律公布。

3月30日
郵便年金法公布。

4月6日
海軍軍縮に伴う損害補償法公布。

4月22日
大日本地主協会大会を開催。

4月
為替相場の高騰により生糸・綿糸市況悪化。

5月20日
南満州電気の設立認可(満鉄の電気事業を分離)。

5月21日
農林省、自作農創設維持補助規則公布。

5月22日
満鉄鉱業部鞍山製鉄所、第一還元炉に火入れ。

5月25日
小作調査会官制公布。

6月16日
銑鉄協同組合設立。

6月24日
倉敷紡績(現在のクラレ)設立。

8月28日
東京商工会議所など京浜経済5団体、震災手形救済へ政府陳情。

9月1日
住友伸銅鋼管設立(新日鉄・住金の前身)。

9月13日
日本航空、大阪ー大連間定期航空便を開設(初の海外定期航路)。

9月28日
大蔵省、金融制度調査会規則発表。

9月
貿易不振、為替高により株式・生糸・綿糸相場が暴落。

10月4日
日銀、公定歩合を2厘引き下げ。

10月15日
政府、正貨現送再開声明(金解禁とみなされ、対米為替が上昇)。

10月16日
正貨現送再開、第1回400万円米国向けに現送(合計6000万円現送)。

11月12日
日銀、帝国蚕糸倉庫に対し、生糸救済資金2250万円を融資。

11月17日
蔵相・日銀総裁・横浜正金銀行頭取ら、金解禁問題で会談。

11月18日
豊田自動織機製作所設立。

11月20日
政府・日銀・鈴木商店・日本製粉救済のため台湾銀行から融資決定。

12月18日
生糸相場暴落により、全国の製糸会社操業停止。

◆国際
1月3日
〔ギリシャ〕共和派のバンガロス将軍、クーデターにより独裁権掌握。

1月4日
〔中国〕広東で国民党2全大会開催汪兆銘・蒋介石ら実権を握る。

3月16日
〔中国〕英米仏日8ケ国の公使団、天津・大沽間の戦闘停止最後通告。

3月18日
〔中国〕3.18事件(軍閥反対デモに発砲し、死傷者多数)。

3月20日
〔中国〕蒋介石、広州に戒厳令を公布、中山艦事件。

4月22日
ペルシア・トルコ・アフガニスタン、相互安全保障条約に調印。

4月24日
独ソ友好中立条約(ベルリン条約)調印。

5月1日
〔英〕炭鉱スト始まる。

5月2日
〔ニカラグア〕自由派の反乱起こる。

5月5日
〔独〕帝政時代の国旗を通商旗とする大統領令公布。

5月12日
〔ポーランド〕ピルスツキ―のクーデター。

5月15日
〔中国〕蒋介石、中共党員の活動を制限する整理案を国民党中執に提出。

5月28日
〔ポルトガル〕軍部クーデター起こる。

6月6日
〔朝鮮〕京城で天道教弾圧開始。

6月10日
〔朝鮮〕反日万歳示威運動起こる。

7月15日
〔仏〕ブリアン内閣総辞職。7月28日ポワンカレ―挙国内閣成立。

7月27日
〔中国〕蒋介石、北伐宣言。9月6日漢陽、9月7日漢口、10月10日武昌、11月7日南昌占領。

7月28日
米・パナマ条約調印。

8月22日
〔ギリシア〕コンデイリス将軍、バンガロス独裁政権打倒。

9月8日
〔独〕国際連盟に加盟。

9月11日
〔スペイン〕国際連盟脱退、1928年3月22日復帰。

10月2日
〔ポーランド〕ピルツツキー首相就任。

10月10日
〔ルーマニア〕民族党と農民党合併、民族農民党結成。

10月19日
〔英〕英帝国議会開催。本国と自治領の平等、国王への共通の忠誠を宣言(バルフォア宣言)。

10月23日
〔ソ連〕共産党中央大会、トロッキー、ジノヴィエフを追放。

11月26日
〔中国〕国民党左派、武漢遷都を決定。

11月27日
伊・アルバニア、第一次ティラネ条約に調印。伊・アルバニア内政不干渉を約す。

11月
ジャワで共産党反乱。

12月1日
〔中国〕張作霖、安国総司令就任。

12月16日
〔独〕社民党議員、シャイデマンが国会で独ソ軍事協力を暴露。

12月
コミンテルン、<中国問題に関する決議>で、<労働者・農民及び被圧迫階級による民主独裁制>の方針を指示。

◆文化
1月2日
日農県連が農民青年学校(新潟県新発田)。

1月7日
文芸家協会設立。

1月15日
京大などの全国の学生社会科学連合会の学生検挙(京都学連事件)。

1月
川端康成<伊豆の踊子>。

1月
柳宗悦、日本民芸協会設立。

2月12日
福本和夫<社会の構成並びに変革過程>。

2月15日
村山知義<構成派研究>。

2月19日
全国連合女子教育大会開催(教育機会均等など要求)。

2月
全国写真連盟結成。

3月25日
弘文堂<マルキシズム叢書>。

4月7日
全日本心理学会大会開催、日本心理学会設立を決定。「心理学研究を創刊」。

4月22日
小学校令改正公布。

4月
中野重治らが「騾馬」創刊。

5月1日
東京府美術館落成。

5月15日
1930年協会結成。第1回展(日米ビル、小島善太郎・里見勝蔵ら)。

5月29日
岡田良平文相、学生の社会科学研究禁止を通達。6月5日東大・早大で抗議行動、学生自由擁護連盟結成。6月28日日本学生自由擁護同盟結成。

5月
藤森成吉<磔茂左衛門>。

6月15日
矢内原忠雄<殖民及殖民政策>。

6月23日
東京音楽学院設立(1947年7月国立音楽学院と改称)。

6月25日
三木清<パスカルに於ける人間の研究>。

6月
香取秀真・板谷波山ら、日本工芸美術会結成(10月第1回展)。

8月6日
社団法人日本放送協会(NHK)設立。

8月29日
人見絹江、スウェーデンの第2回万国女子オリンピックで名誉賞。

9月4日
小林古径<機職>(院展)。

9月24日
衣笠貞之助監督<狂った一頁>(衣笠映画連盟、無字幕映画、ドイツ表現主義・フランス印象主義の手法による)。

9月
青野季吉<自然生長と目的意識>。

10月2日
音声学会創立(会長新村出)。

10月5日
近衛秀麿、新交響楽団(新響)結成。

10月16日
平福百穂<荒磯>(帝展)。

10月17日
藤井健次郎、染色体の2重螺旋構造につき日本学術協会講演で発表。

10月30日
第3回太平洋学術会議、東京で開催。10か国151人が出席。

10月
神宮球場落成。

11月2日
杉野芳子、ドレスメーカー女学院創立。

11月30日
日本ラグビー協会設立。

11月
<美術新論>創刊(1933年11月<美術>と改称)。

12月3日
改造社<現代日本文学全集>刊行開始(63巻。円本位時代始まる)。

12月6日
前衛座第1回公演(ルナチャルスキー<解放されたドンキホーテ>上演、築地小劇場)。

12月
東京女子大、日本女子大の学生ら、女子学生社会科学連合会の結成を協議、1927年3月27日創立大会。

12月
岸田国士<驟雨>初演(帝劇)。

◆社会
1月1日
上野公園で東京日日新聞社主催のこども博覧会開催。7月1日京都でも。

1月19日
共同印刷職工2,300人、操短に反対してスト。1月20日会社側は工場閉鎖、全員解雇。3月18日争議団に12万円を支払う等で妥協。

1月20日
阿部磯雄・吉野作造ら、独立労働協会創立。

1月23日
日本労働組合総連合(総連合)結成。

3月11日
日農第5回大会で、平野力三ら退場。4月11日平野ら全日本農民組合同盟を結成。

3月19日
東京府西巣鴨で大火、597戸が焼失。12月11日静岡県沼津町で763戸。

4月9日
労働争議朝廷法公布。

4月24日
青森・函館間電話が初開通。

4月25日
東京駅・上野駅でドイツ製入場券自動販売機を使用。

4月26日
浜松の日本楽器職工1,200人が待遇改善のスト。

5月5日
新潟県木崎村で4年目の小作争議が激化、警察隊と衝突、28人検挙。

5月24日
北海道の十勝岳が噴火し、死者144名。

7月18日
長野市で県下警察署統合廃止反対県民大会、1万数千人が知事官舎。県会議事堂に乱入、862人が検挙。

8月1日
全日本無産青年同盟第1回全国大会。

8月6日
同潤会が東京・向島に中之郷アパート(初の公営鉄筋)を完成。9月8日青山アパート完成。

8月20日
千葉県久賀村で3人殺害の岩淵熊次郎が山林に逃亡し連日山狩り。9月11日張り込み警官殺害。9月30日自殺(鬼熊事件)。

8月31日
前年9月より航空機事故15件(死者22人)。

9月14日
廃娼運動に反対の全国貸座敷業連合代表が、廓清会・矯風会・救世軍本部に押しかける(この頃東京市内の娼妓1万5000人。

9月23日
広島県安芸中野駅付近で下り特急列車転覆、死者34人。

9月28日
京浜線省線電車に自動ドア登場。

10月9日
石川島造船の神野信一ら、日本主義労働運動を開始。

10月22日
野球場などを含む明治神宮外苑完成。

11月1日
鹿児島市で初の防火訓練。

11月11日
内務・文部両大臣、女子青年団組織化に関する訓令。

11月12日
松本治一郎ら全国水平社幹部15人が、福岡歩兵24連隊差別反対闘争で検挙。

12月3日
総同盟が麻生久ら12人除名。12月4日棚橋小虎ら日本労働組合連合結成(総同盟第2次分裂)。

12月20日
労働党支持の評議会、日農などが統一運動全国同盟結成。

12月
正木不如丘が長野県富士見村に富士見高原療養所を開く。

◆世相
〈キング〉150万部を突破
1925年1月付けの創刊号から空前の75万部を売っていた〈キング〉は、都市化の波にマッチした立身出世の処世訓を説き人気を集め、号を重ねるたびに部数を飛躍させた。1926年正月号で、150万部という記録を達成した。

初のタクシー・ストライキ
渡辺清〈タクシードライバーが綴るバックミラー風俗史〉によると、『3月に大阪タクシー自動車従業員組合は《昼夜働く技術者である運転手の待遇を改善せよ》と会社側に交渉し、スト権を行使して1週間のストライキに入った。』これが、タクシー業界最初の労働争議である。

鬼熊事件
8月20日、千葉県香取郡久賀村で、荷馬車引きの岩淵熊次郎(35歳)は、情婦に新たに情婦ができたことを恨み、この2人を含む3人を殺害、放火。山中に逃げ込み連日山狩りが行われた。9月11日さらに警官を殺害、逃走以来42日目の9月30日、先祖の墓前でかみそりで喉ぼとけを切り自殺した。

円本時代スタート
10月19日、改造社の〈現代日本文学全集〉全63巻の広告が出る。「善い本を安く読ませる。この標語のもとにわが社は出版大革命を断行し、特権階級の芸術を全民衆の前に開放した。』当時単行本の定価は2~3円くらいで、その4冊分を収録して1円というこの全集は爆発的に売れ、〈円本時代〉を生み出した。

モボ・モガ登場
1926年~27年、軽佻浮薄、享楽的な生活をする男女を軽蔑的に称したモダンボーイ、モダンガール、略して〈モボ・モガ〉が登場した。男はもみあげを伸ばし、ちょび髭、ラッパズボン、女は、ショートカットにロングスカート、長い袖、ハイヒールというスタイル。カフェの女給などの水商売、軟派の女子大生、未亡人が多かった。昼過ぎから夕刻にかけてネオンとジャズの銀座を連れ立って歩き、モダン文化の走りとなった。

◆内閣総理大臣
加藤孝明(憲政会)②
若槻礼次郎(憲政会)

◆物価
はがき(1銭5厘)、白米10ℊ(3円20銭)
理髪料(80銭)

◆流行語
ラジオ、文化住宅、立ち入り禁止、赤、福本イズム、麻雀、十姉妹、モダーン、アッパッパ

◆流行歌
ヨサホイ節、関の五本松、国境警備の歌、ベニスの唄、月は無情、鬼熊狂恋の歌、鉾をおさめて

◆映画
足にさはった女、陸の人魚、カラーボタン、日輪、黄金狂時代、最後の人、カルメン

◆参考文献
□書籍
昭和・平成史年表(平凡社)
自分史ノート(朝日新聞)
年表昭和・平成史(岩波書店)
昭和時代【昭和倶楽部編】(成美社出版)

□インターネット
戦後昭和
ザ・20世紀