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将来の記憶

将来の記憶

『将来の記憶』という言葉があります。記憶と言えば、過去に関係しているはずなのに、『将来の記憶』とはいったいなんでしょうか?

私たちは将来の展望である目標を作り、その後それに向かって行動しますね。この時、行動を持続させるために心の中にイメージしたものを記憶させることが必要となります。これが、『将来の記憶』と呼ばれるものです。

私たちは、将来を予想する際、過去の経験を基にして、タイミングを図ってちょうど良いときに行動しようとしますが、この能力は、脳の前頭葉の働きですね。うまく洞察して計画を立てられるか、或いは勘に頼って何とかやっていくかは、この前頭葉の働きいかんにかかっています。

前頭葉が損傷する、計画することも自分の行動を予想することも出来なくなる。脳の他の部分の損傷では、この能力は損なわれることはありません。認知症の最初の兆候のひとつとしてこの計画と行動、そして洞察の不能があるのです。