ライフヒストリー良知

ライフヒストリーブログ

シナプス

自分の経験を記憶として貯蔵するプロセスは、脳内に1,000億あると言われる神経細胞(ニューロン)を強く結びつけることが大切ですね。

ニューロンには樹状突起と呼ばれる細い腕があり、それは他のニューロンへ伸ばしていく。腕と腕とが情報を伝達していくのです。この時腕と腕はしっかり繋がれているのではなく、シナプスという隙間に神経伝達物質という化学物質が介在して伝え合います。いわばシナプスは送信機でもあり受信機でもあるのです。強い記憶とは、ニューロンから次のニューロンへ、その情報が途切れることなくたやすく流れた結果なのです。

別の例えとして、ニューロンを飛行場とすると、その間を神経伝達物質という飛行機が飛び交うのです。到着するためにはシナプスという滑走路がきちんと整備されている必要があります。整備が不十分であるなら着陸ができませんね。こうなるとニューロン間の情報の流れを抑制してしまいます。

記憶の形成や強化にたいへん重要で大切なシナプス。

ライフヒストリー良知の役割のひとつに、このシナプス同士の結合を強め、記憶の長期的な増強をはかることにあると言ってもいいと思いますね。