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文明の衝突

今国会では外国人人材の受け入れに対する議論をガンガンやっていますね。

人は祖先、宗教、言語、歴史、価値観、習慣、制度によって定義付けをし、文化的なグループを作る。これが部族、民族、宗教に基づく共同社会、国家となり、そしてもっとも広いレベルで文明となります。

文明学者でかつてベストセラー「文明の衝突」を著したサムュエル・ハンチントンは、世界を8つの文明圏に分けた。

すなわち、
①西欧キリスト教文明(ここにアメリカやカナダ、オーストラリアが入る)
②東方正教会文明(ここにロシアや東欧諸国が入る)
③中国文明(ここに韓国や北朝鮮、台湾や東南アジア諸国が入る)
④インド文明(ここに南アジア諸国が入る)
⑤イスラム文明(ここに中東諸国や北アフリカ諸国が入る)
⑥ラテンアメリカ文明(ここに中南米諸国が入る)
⑦アフリカ文明

そして、
⑧日本文明

ハンチントンは、日本を唯一、単一民族の国家で独自の言語や宗教観を持つ文明圏として区分している。

21世紀になり世界が多極化するなかで、あちこちで「文明の衝突」が起きており、これからもますます増えていくでしょうね。

日本もかつては国外で「文明の衝突」があった。今後移民を受け入れるというのは、他の文明圏の人々と関わりを持つことであり、今度は国内において様々な大小の「文明の衝突」が起きる可能性があるということ。

それを回避するためのしっかりとした「日本型移民政策」の策定が必要なんですね。