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ライフヒストリー三つの力

自分史を書くことがブームになってから久しい。もっともブームというのは一時的なものだから、それが恒常的になるとブームとは言えないかもしれないですね。
僕の知人は、自分史の執筆を終えてこう言っていました。
「忘れていた過去の体験を文字にすることで、記憶の連続性みたいなものを回復することができたなぁ。」
「自分史を書くことで癒され、生きる力のようなものを感じたわ。」
また「自分を客観的に見つめて書くことで、新しい発見があったよ。」とも。「それは自分が生きているのは意味があるという発見や。」
自分史を文章にするというのは、自分が何者かを改めて見いだし、社会の中に位置付け、確認し、これからも良き人生を歩み続けるための行動様式ですね。
では、自分の生きてきた歴史を語ることはできても、なかなか書き綴れない人はどうなのでしょう。
大切なのは、まず聞き手が語り手に共感する力があるか。
次に「3つのきく力」、すなわち、聞く・聴く・訊く力を持っているか。
そして、語り手の口調や言い回しを的確に文字に著すことができる力があるか。
聞き手にこの三つの能力があれば、語り手は自ら書くときと同じように、「記憶の連続性か回復し、癒され、生きる力が生まれ、新しい発見がある」と確信できますね。