ライフヒストリー良知

ライフヒストリーブログ

ライフヒストリーと回想法

一個人の歴史を振り返る方法は、学問的にいろいろあることはこれまでも述べてきましたね。口述史、口述自伝、オーラルヒストリー、ライフヒストリー、自叙伝、自分史、回想法、ライフレビューなどたくさんあります。ここで今一度そのフレームについて簡単に説明し、重なり合うところと異なるところをあげたいと思います。

1.生活史
(1)口述史・口述自伝
①オーラルヒストリー(公人や著名人が語る社会全般に関わる歴史)
②ライフヒストリー(一般の人々が語る個人や地域の歴史)
聴き手が組み立てて書き表す。話し手は記憶力が重視される。語れるが書くことが難しい人を対象に。
(2)自叙伝・自分史
自分の歴史を自らが書く。個人が過去と現在を再統合したり、疑問に思う過去の出来事を見直す。

2.回想法・ライフレビュー
(1)回想法(レクレーションとして)
記憶を呼び起こすことで懐かしんだり、人とのつながりを通じて行動面や生活面で変化が促す。
(2)ライフレビュー(治療として位置づけ)
時をつなぎ、自分の人生をつないでいくことで満足感が得られ、未来への希望が生まれる。

異なるところは、生活史・ライフヒストリーは①言葉に表す、②記録に遺す、③事実である、④過去が中心。一方回想法・ライフレビューは⑤感情を伴う、⑥事実は問わない、⑦記録は問わない、⑧現在や未来も含まれる。

重なり合う部分は、⑨生活の背景を見つめる、⑩時の流れを重視する。

この中で私たちが展開する『ライフヒストリー良知』は、①言葉に表す、②記録に遺す、③事実である、⑤感情を伴う、⑧過去だけでなく現在や未来も含まれるで進めていきますよ。

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