ライフヒストリー良知

良知の知識と智慧

自分史年表 / 智慧

1926年(大正15年/昭和元年)~2019年(平成31年/令和元年)

平成の31年は、良かれ悪しかれ、昭和という時代から引き継いだものが脈々と流れている。今日の自分とその周りを知るうえで、昭和の日々を尋ねてみることに勝るものはない。

その時〈昭和史年表〉は遠ざかる歴史のガイドブックになる。また日本社会を震撼させた出来事も、世界の人々に衝撃を与えた事件も、突然降って湧いたものではなく、必ず原因や背景がある。3年前、5年前、10年前と、日本の内外でみられた事象が気になるゆえんである。その時〈平成史年表〉は記憶に新しい歴史を教えてくれる。

日本では、「あの戦争」と言えば、第二次世界大戦である。このいくさの前後、日本社会は史上もっとも困難な試練のなかにあり、未曽有の経験を強いられた。それが昭和時代の前半に起こった。その後、日本は萎えることなく、国際社会の変化を追い風として広範で高度な経済成長を遂げ、世界を驚かせた。じつに多くの日本人の暮らし向きがよくなった。これも史上はじめてのことであった。やはり、昭和の話に属する。

しかし、平成時代にかけて、経済の拡張をよしとすることについて反省の声が出始め、地球環境の破壊、人と人との関係の不具合など、人類社会の行く末を憂慮する気分が高まってきた。

そのどの時代にも流行歌があった。歌は世につれ・・・・。しかし、歌ばかりでなく、小説や映画も、漫画やアニメも、また伝統的な工芸品も意欲的に作られてきた。また、工業や農業、或いは医療や環境保全など諸分野における大小の技術は発明され、改良されていった。

帝国、列強、平和と防衛のためと称する戦争、覇権、経済大国に政治大国、このようないわば大文字の歴史ではなく、日々の暮らしをたちゆかせる品物や工夫の数々、いわば小文字の歴史に目をむければ、それこそが連綿と受け継がれ、今日の日本社会を形成する屋台骨になっていることがわかるだろう。それは、また未来に向かう知恵の集積なのである。

平凡社