ライフヒストリー良知

ライフヒストリー良知とは?

「聞き書き」とは、『語り手の話を聞き、それをその人の「話し言葉」で書いて、
活字にして後世に残すこと』を言います。
「ライフヒストリー」とは、『個人が過去の生活や生き様について書きしるした
“生活史”“個人史”のこと』で、これを取りまとめたものが、“自叙伝”とか“自分史”となります。

当社は、『「聞き書き」によるライフヒストリーブック(口述自伝)』の作成を通じて、
お客様の「自己物語」の編集を行う事業、記憶力の維持と強化を行う事業、
高齢期を豊かに生きる支援事業“ライフヒストリー良知”を推進していきます。

“ライフヒストリー良知”宣言

私たちは、お客様の生き方を大切に理解し、お客様のお話を共感して傾聴し、
お客様の言葉として文章に著し、それを宝にして未来に遺します。

「聞き書き」の大切さとは?

人にはそれぞれの歴史があります。

今までは、自分で書く力がある人が残していく、あるいは功なり名を遂げた、いわば偉人のそばにいた人が書いていく、そういう人たちが書いた「生活史」をとりまとめた「自叙伝」「自分史」が大半でした。

しかし、その同じ時代には他にも大勢の人たちが生きていて、その人たちはその人なりの歴史がありました。波乱万丈の人生を送った人、面白い人生を送った人、豊かな才能を発揮した人、他とは違った考えを持っていた人など、様々な人たちがいました。

これまでは、偉い人の残した言葉や行ったことを文章に並べさえすれば、歴史になると思われていました。しかし、ごく普通の人が何を考え、行動し、どのように暮らしをしてきたかを知ることが、実は国や地域社会の歴史にとって、とても大切であるという考え方があらわれ始めてきました。 今まで、自分の一生を文字にする機会がないまま亡くなっていった方がほとんどでした。それは、国や地域社会の歴史の中で、いわば“空白”ができるのと同じことで、たいへんな大きな損失であったと思います。

その“空白”を「聞き書き」が埋めていくことできるのです。

普通に生きた人たちが、人生でどんな場面に遭遇し、何を考え、何に喜び、楽しみ、悲しみ、苦しみ、どんな試練を乗り越えていったのか。それらをつないでいくことによって、より確かなその人の歴史ができていきます。

『「聞き書き」によるライフヒストリーブック(口述伝記)』の作成によって、家族や親族、また友人や知人とのきずなが強くなり、さらにまだ見ぬ子孫たち、また未来社会へのすばらしい贈り物になると確信しています。

聞くことと話すこと

「自分には何も話すことがない」、「あってもそれを言葉にすることができない」「自叙伝や自分史を書いて残したいが書くことができない」と思っている方が多いと思います。 しかし、私たち聞き書き者(ライフヒストリアン)が、話し手である皆様の立場に立って、共感してお聞きし、私たちがこれまで培ってきた3つの「きく技術」、つまり、「聴く」「聞く」「訊く」の技術を使えば、皆様の持っている記憶がどんどん今に再生できるようになります。

話し言葉の復活

今日、日本は、書き言葉が中心で、話し言葉が軽んじられてきたように思います。 しかし、実は日本は語り言葉が発達してきた国のひとつです。平家琵琶から始まって、浄瑠璃語り、浪曲師、落語家などは、話し言葉です。 この中に「聞き書き」が入ってくるのではないでしょうか。うまく喋るとか、面白く喋るのではなくても普通の人が、とつとつと自分の生涯や体験をしゃべり、それを聞き手が記憶や録音して書き言葉にしていくのです。たいへん面白いと思いませんか。

聞き書き言葉

「聞き書き」というのは、話している人の言葉、口調や語尾、あるいは方言などをそのまま使って、その人の雰囲気を伝え、たいへん不思議な中間の言葉で表現していきます。「聞き書き」は話し言葉でもない、書き言葉でもない、中間の談話体を作っていくのです。 当社は、これを「聞き書き言葉」と呼んでいます。 前述したように、日本は伝統的に話し言葉という芸術ができていますから、その復活であるとも言えるのです。

記憶トレーニングとして

21世紀に入り、脳科学が大きく進歩してきました。 『聞き書きによるライフヒストリーブック(口述自伝)』作成の大きな目的が、皆様の脳に貯蔵している記憶を呼び起こすことにあります。 物事を忘れるというのは、過去の経験の断片が不完全に散らばっている状態のことを言います。 インタビューを通じて、聞き手であるライフヒストリアンが思い出すための「きっかけ」や「ヒント」を皆様に提供します。そのことで脳の中に符号化された記憶の断片を組み合せ、皆様が過去に経験し蓄積したエピソード記憶や自伝的記憶などの様々な記憶を再生することができるのです。

コミュニケーションの大切さ

「聞き書き」は、ある世代の体験、人生の知恵を、次の世代に言葉で伝えていく、そのコミュニケーションの方法のひとつです。今、考え方や価値観の違いによって、世代間の断絶があると言われています。言葉ではなかなか伝わらず、理解できないとき、“ライフヒストリー良知”がきっとそれらを埋めるツールになっていくと確信しています。

日本庭園(12)